パシルネは、太平洋の島の人々による伝統文化を再生(ルネサンス)する努力を支援し、現地コミュニティに活力を与えるため、歴史文化遺産の継承と振興を目指して活動しています。私たちは、彼らが自分たちの文化や歴史を学ぶことはルーツやアイデンティティへの誇りをもつこと、さらには伝統にもとづいた現在と未来の文化を創造することにつながると考えます。NPO法人の設立以来、私たちは主にミクロネシア連邦、特にポーンペイ州での現地での活動とインターネットを通じて太平洋の人々への情報発信・啓発活動に重点を置いてきました。今後、私たちは活動を他の地域に拡大し、「ルネサンス」運動を広げることを計画しています。

1.オセアニアの伝統文化・歴史文化遺産に関する記録・調査・教育

伝統文化の記録と教育への活用

消滅の危機に直面している伝統的な知識や技術をビデオや印刷物で記録し、学校・社会教育で活用させようとしています。特に力を入れているのは、元々文字を持たずに口伝で伝えられてきた伝承・昔話・歌謡などをお年寄りからビデオで記録し、若い世代に継承させるため、ユーチューブで公開するプロジェクトです。

歴史・学術的資料の現地コミュニティへの共有

過去に外国の探検家・宣教師・植民地の行政官・移住者・研究者によって残された歴史的・学術的な資料は、海外の機関に保管されており、太平洋の人々がそうした情報にアクセスするのは難しいです。私たちは地元のコミュニティがそうした資料を利用できるように、返還・デジタル化・情報提供する活動を行っています。

社会科の教材の作成

現地では学校教育で自分たちの歴史や文化が教えられていないことが多く、教材もほとんどありません。私たちは子供たちが島の文化や歴史を学べるように、社会科の教材をつくる支援を地元の教育省に対して行っています。

出張授業

私たちは現地の生徒を対象とした歴史や文化遺産の重要性についての出張授業を行っています。

フェイスブックとユーチューブを利用した伝統文化・歴史に関する情報の発信

私たちはフェイスブックで歴史や文化に関する情報を共有したり、ユーチューブで様々なビデオを公開したりして、歴史・文化遺産の重要性についての啓発活動を行っています。

  • フェイスブック・グループ「Pasifika Renaissance」:オセアニアの文化・歴史に関する情報の共有の場
  • フェイスブック・グループ「オセアニアの島が好き!」:日本人向けのオセアニアの情報交換の場

これらの活動は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標 4「質の高い教育をみんなに」、特にターゲット4.7:「文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育」に貢献します。

2.オセアニアの現地政府・関連団体への技術協力

現地政府による歴史遺産の保存・活用に対して技術協力

現地で文化財行政を担う政府機関のスタッフは、専門的な教育を受けていない場合が多いです。私たちは、現地政府による世界遺産登録や史跡公園整備に対して助言・指導やキャパシティ・ビルディングなどへの協力を行っています。

現地政府・関連団体による無形文化遺産の記録・教育への活用に対して協力

現地の政府機関による伝統文化の記録・継承の取り組みは十分とは言えないため、私たちは彼らと協働して口頭伝承の記録やラジオ番組の制作を行うことにより、技術的な支援を行っています。

これらの活動は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」、特にターゲット11.4:「世界の文化遺産および自然遺産の保護・保全」に貢献します。

3.オセアニアの観光および日本との交流・友好の促進

カルチュラル・ツーリズムやヘリテージ(遺産)ツーリズムの促進

太平洋諸国で経済に貢献するため、私たちは価値のある観光資源となりうる有形・無形文化遺産を保存し、カルチュラル・ツーリズムやヘリテージ(遺産)ツーリズムに活用できるように支援しています。

伝統工芸の商品化

伝統的な工芸品をおみやげ物などとして商品化することにより、現地住民の現金収入の道をひらくとともに、衰退している工芸品の生産の継続にもつながります。

これらの活動は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標8「働きがいも経済成長も」、特にターゲット8.9:「雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進」に貢献します。

オセアニアと日本の交流と親善の促進

私たちは日本と太平洋諸国の文化交流と親善を促進し、私たちの活動をサポートしたり、参加したりした日本の人びとの内面に「ルネサンス」のような気づき、かえりみ、動きをもたらすことを目的とします。また日本の人々に近くて遠い隣人であるオセアニアについて知ってもらうため、ビデオ公開、出版、講演などの活動を行っています。

 4.その他目的を達成するために必要な事業

  • オセアニアの特産品などの販売
  • オセアニアに関するコンサルタントなど

過去の取り組み

19902000年代

NPOメンバーが、個々の活動を行う。

2013

2月:NPO法人設立に向けた話し合いを開始。

2014

5月:設立発起人会を開催。またフェイスブック・ページ を開設し、広報・教育活動を開始。

6月:設立総会を開催。

9月:NPO法人を設立。

11月~2015年1月:国際協力チームの一員として長岡代表理事が、ミクロネシア連邦政府によるポーンペイ島のナンマトル遺跡をユネスコ世界遺産への登録申請を支援(2016年登録)。

2015

2月:オセアニアの人々の創造性を促進する一環として、NPOのロゴ・コンテストを開催。

2月~4月:ミクロネシア連邦、ポーンペイ州離島の口頭伝承を記録。 3月にこのプロジェクトのためにシャプアーフィック環礁を訪れる。

3月:ユネスコ関連機関であるICHCAPの出版物『伝統的知識と知恵:太平洋の島々からのテーマ』 の公式の出版記念式典が行われ、「モキッロ環礁の帆走カヌーの建造」という論文を寄稿した長岡代表理事が出席。

3月:情報や意見を交換する場として、フェイスブック・グループ「Pasifika Renaissance」をつくる。

4月:ユーチューブ・チャンネルを開設。

5月:ミクロネシア連邦、ヤップ島の石貨遺跡の世界遺産登録の準備を支援するため、州歴史保存局スタッフに考古学調査のトレーニングを行う。

5月: ユネスコ関連機関のICHCAPのアジア・太平洋地域の無形文化遺産に関する季刊誌『ICH Courier』に長岡代表理事が「モキッロ環礁の帆走カヌー建造」という記事(英文)を寄稿。

2015年6月~2017年4月: 227本のポーンペイとその離島の口頭伝承のビデオをユーチューブで公開。

8月:フェイスブック上の投票によりNPOのロゴが決定。ロゴの意味としては:『グンカンドリによって導かれたカヌーは、過去から現在へと時間を旅して、私達を未来へと連れて行きます。オレンジ色の太陽(外側の弧)・月(内側の弧)は、時の流れを表しています。3つの星は、オセアニアのミクロネシア・メラネシア・ポリネシアを示しています。太平洋の島々で最も重要な木である椰子の木は、子供が生まれると植えられていたことがあるように、誕生、伝統文化に新しい生命を与えること(ルネサンス)を象徴しています。』

9月:長岡代表理事による「オセアニアの伝統文化・歴史遺産の保存・継承をめざして」という記事が、『ナント経済月報』(一般財団法人南都経済研究所発行)に掲載される。

9月:非営利組織についてのユーザーレビューを提供するグレート・ノンプロフィットから「2015年最高評価賞」を授与される。

9月~2016年3月:ミクロネシア連邦、ポーンペイ州離島の口頭伝承を記録。

10月:長岡代表理事による「太平洋諸島の伝統文化と歴史遺産を保存し再活性化する」という記事(英文)が、ユネスコ関連機関のICHCAPのアジア・太平洋地域の無形文化遺産に関する季刊誌『ICH Courier』に掲載される。

11月:ミクロネシア連邦、ポーンペイ州南部の離島、シャプアーフィック、オロルク、ヌクオロ、カピンガマランギ環礁を訪れ、老人達から口頭伝承を記録。

11月:オセアニアの人々にNPOの活動に参加してもらうため、口頭伝承をビデオで記録してもらうプロジェクトを開始。この活動は2016年1月にオセアニアの新聞2紙、『Asia Pacific Report』(ニュージーランドのパシフック・メディア・センターによるニュース・サイト) と『Evening Post』(ニュージーランドのニュース・サイト) に「パシフィカ・ルネサンスは太平洋の口頭伝承をビデオにと呼びかける」という記事で取り上げられる。

2016

2月:2014年以来継続している、法政大学探検部によるポーンペイ島の謎の遺跡の現地調査を支援。長岡代表理事による「日本の大学生がポーンペイの首長の失われた村を調査する」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

2月:ミクロネシア連邦、ポーンペイ州東部の離島、ピンゲラップ、モキッロ環礁を訪れ、老人達から口頭伝承を記録。

3月:『パシルネ・ニューズレター』1号(日本語版)を発行。

3月~2018年2月:ミクロネシア、ポーンペイ島で地元のNGOコウシャップ・ロスティの伝統的な知識について本『Pohnpei: Pwuken Kadaudok』(ポーンペイ語)の作成を支援。

4月:KDDI財団の社会的文化的諸活動助成を「ミクロネシア連邦ポーンペイ州での口頭伝承のビデオでの記録とインターネットでの配信」プロジェクトに受ける。

7月:『パシルネ・ニューズレター』1号(英語版)を発行。

7月:長岡代表理事が国際協力チームの一員としてミクロネシア連邦政府による申請を支援したナンマトル遺跡の世界遺産登録が決定。

7月~:ミクロネシア連邦ポーンペイ州政府を支援するため、ソケース山公園整備計画の作成。

7月:太平洋の教育NGOであるPRELの新しい試み、「太平洋語り手協会」(プロジェクト・ディレクター:ダニエル・リン氏)による「ナンマトルのストーリーを創造する」プロジェクトに協力。

7月: 長岡代表理事による「ミクロネシア連邦、ナンマドール遺跡の世界遺産登録が決定!」という記事が、KDDI財団のブログに掲載される。

11月:TBSテレビ『世界遺産』の「ナンマトル遺跡」11月20日放送)の制作への助言・指導を行う。

11月~2017年1月:長岡代表理事による「新世界遺産・ナンマトル遺跡:1.ナンマトル遺跡とは」 と「2.島の歴史の中でのナンマトル」 という記事が、長岡が顧問を務めているNPO法人ミクロネシア振興協会の会報『カセレーリエ』に掲載される。

11月~2017年6月:ポーンペイ州歴史保存局と協働してポーンペイの口頭伝承を記録。

2017

1月:私達のビデオ「シャプアーフィック環礁のお祝いの日」が、ユネスコの関連機関であるICHCAPが主催する『2016年アジア・太平洋無形文化遺産マルチメディア・コンテスト』で優秀賞(第3位)を獲得。

1月~2月:ナンマトル写真展『世界遺産ナンマトル:太平洋の巨石文化の痕跡を求めて』を東京と奈良で関西外国語大学と共催し、250人が入場。この写真展は、『読売新聞』の2本の記事によって取り上げられた。

4月:長岡代表理事による「ミクロネシア連邦での失われつつある伝承をビデオで記録し、インターネットで公開するプロジェクト」という記事 が、「ミクロネシア・ポーンペイ州での口頭伝承の映像による記録とインターネットでの配信」プロジェクトに対して社会的・文化的諸活動助成を受けることになったKDDI財団の機関誌『KDDI Foundation』に掲載される。

4月~7月:チュークの離島ナモヌイット環礁の老人から口頭伝承を記録。

5月:長岡代表理事による「パシフィカ・ルネサンスが、ポーンペイ州の語りのビデオ200以上をユーチューブでシェアしました」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。 この記事は『ICH Courier e-News』40(ユネスコ関連機関が発行するアジア・太平洋地域の無形文化財についてのニューズレター) にも転載され、ハワイの独立研究機関であるイースト・ウエスト・センターのニュースサイト「Pacific Islands Report」でも取り上げられた。

7月:第21回文化遺産国際協力コンソーシアム研究会「危機に瀕する楽園の遺産―ミクロネシア連邦ナンマトル遺跡を中心に―」において長岡代表理事が「ミクロネシアにおける持続可能な文化遺産保護の取組み:開発・観光・教育」という発表を行う。

11月:齋藤副代表理事が青年海外協力隊時代(1994年)に記録したポーンペイ島の伝統首長用の装飾されたカヌー(ワラシャップ)の建造のビデオをユーチューブ上で公開。

12月:ミクロネシア連邦、ヤップ島で石貨遺跡の世界遺産登録の準備を支援するため、2015年に長岡代表理事が州歴史保存局スタッフに対して行った考古学調査のトレーニングの最終報告書『ミクロネシア、ヤップ島での5マラル遺跡群の考古学調査についての報告』(英文)が完成。

12月:長岡代表理事が青年海外協力隊時代(1994年)に記録したモキッロ環礁の帆走カヌーの建造のビデオをユーチューブ上で公開。

12月:『パシルネ・ニューズレター』2号(日本語版)を発行。

2018

1月:ミクロネシア連邦政府・ポーンペイ州政府の担当者にソケース山公園整備計画の最終稿のプレゼンテーションを行う。

1月~6月:ポーンペイ州歴史保存局と協働してポーンペイの口頭伝承を記録。

2月~3月:ポーンペイ・カルチュラル・デイの準備に協力し、フェイスブック・ページ を作成。当日は、行事を映像で記録。

2月~6月:ポーンペイ州政府が日本政府の草の根文化無償に『ナンマトル・ビジターセンターの建設』案件を申請するのを支援。

4月:『パシルネ・ニューズレター』2号(英語版)を発行。

4月:長岡代表理事による「ポーンペイでは2018年カルチュラルデーが祝われました」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

4月:ポーンペイ州歴史保存局と協働して口頭伝承に関する新しいラジオ番組『ナーリケンテンレン』を開始。

5月:長岡代表理事とジェイソン・バルナバス氏(ポーンペイ州歴史保存局・アシスタント・パブリック・エデュケーター)による「ポーンペイで新しいラジオ番組が始まりました!」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載され、サイパンの新聞The Marianas Variety、ユネスコ関連機関のICHCAPのアジア・太平洋地域の無形文化遺産に関するニューズレター『ICH News』にも転載される。

6月:ミクロネシア、ポーンペイ島で地元のNGOコウシャップ・ロスティを支援し、長岡代表理事が編集した、伝統的な知識について本『Pohnpei: Pwuken Kadaudok』(ポーンペイ語)が出版される。

7月:長岡代表理事とピーターソン・シャム氏(NGOコウシャップ・ロスティ・理事)による「ポーンペイの伝統文化に関する本が出版されました!」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

7月:長岡代表理事がユネスコ関連機関のICHCAPがソロモン諸島で主催した『太平洋の若い無形遺産実践者ネットワーク会議』にモデレータとして参加。

7月:ソロモン諸島、ホニアラで行われた第6回メラネシア芸術文化祭のパフォーマンスを撮影。

12月:『Google Arts & Culture』上でオンライン展示「ポーンペイの儀礼的なヤムイモの祭宴」(英文)を制作。

2019

1月:太平洋の独特の生きている文化遺産が評価され、若い人々によるそんなクールな伝統の継承が促進されるように、人々に伝統的な知識や技術の保持者を「パシフィカ人間国宝」に推薦してもらうキャンペーンをフェイスブック上で開始。

1月:JICAボランティアのミクロネシア隊員に対してミクロネシアの歴史と文化に関するプレゼンテーションを行う。

1月~6月:ポーンペイ州歴史保存局と協働してポーンペイの口頭伝承を記録。

1月:長岡代表理事がポーンペイ州政府による日本政府の草の根文化無償資金協力案件への申請を支援した『ナンマトル・ビジターセンター建設』案件の契約の署名式が行われ、長岡が出席する。

1月:「ミクロネシア人はどこから来たか?」という出張授業をポーンペイ・カトリック・スクールの3年生に対して行う。

2月~:ユネスコの参加プログラムの助成を受け、ポーンペイ州教育省と協働してポーンペイ州の離島の歴史の副読本の作成を開始。

2月:長岡代表理事が参加している、ポーンペイのレンゲル島での考古学調査(研究代表者:小野林太郎・東海大学准教授 )を現地住民に知ってもらうため、フェイスブック上で発掘ボランティアを募集し、出土遺物の展覧会では小学校の2グループにプレゼンテーションを行う。

2月~3月:ポーンペイ・カルチュラル・デイの準備に協力。

3月:長岡代表理事、小野林太郎氏(東海大学)、ジェイソン・レベーン氏(ポーンペイ州歴史保存局・考古学テクニシャン)による「ポーンペイでの新しい考古学調査プロジェクト」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

4月:パシルネのフェイスブック・ページのファン数が10,000人を突破。

4月:ポーンペイ・SDA学校の6年生のソケース山での社会科見学でソケース山の歴史や戦争遺跡の説明を行う。

5月~7月:ユネスコの参加プログラムの助成を受け、ミクロネシア連邦ヤップ島でカロリン諸島の伝統的航海術のコースをビデオで記録し、教育ビデオを制作するプロジェクトを実施。

5月~7月:ミクロネシア連邦ヤップ島で離島の口頭伝承を記録し、ビデオを順次ユーチューブ上で公開。

7月:ポーンペイの伝統的なパンノミ餅の初物献上の儀式をビデオで記録。

8月~9月:長岡代表理事が参加している、ポーンペイのレンゲル島での考古学調査(研究代表者:小野林太郎・東海大学准教授 )を現地住民に知ってもらうため、フェイスブック上で発掘ボランティアを募集し、出土遺物の展示会では350人の高校生を含む合計420人に調査成果に関するプレゼンテーションを行う。

9月:研修プログラムに参加してポーンペイを訪問中の琉球大学の学生に対してミクロネシアの歴史と文化に関するプレゼンテーションを行う。

2020

1月:「ミクロネシア人はどこから来たか?」という出張授業をポーンペイ・カトリック・スクールの7・8・9年生(日本の中学生にあたる)に対して行う。

4月:国際公文書館会議のウェブサイトにパシルネのユーチューブ上のデジタル・コレクションについての情報を共有。

5月~:2000年代初めに長岡代表理事とバーバラ・ヒックス氏が記録したモキッロ環礁の口頭伝承の音声資料をユーチューブで公開を開始。

7月:カロリン諸島の伝統航海術に関する初めて教育ビデオをユーチューブで、プロジェクト報告書をフェイスブックで公開する。また長岡代表理事による「カロリン諸島の伝統航海術に関する初めての教育ビデオがオンラインで公開」という記事が(英文)、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

7月~11月:ユーチューブのビデオを多くの人々の目にとまるように、八坂メンバーとコンロイ河野信子ボランティアが788本のビデオのサムネイル画像を作成。

11月~:ミクロネシア、ヤップ州メディア・プロトコル局と歴史保存局に共有していただいた無形文化遺産の記録のビデオをユーチューブで公開を開始。

11月:ニュージーランド国立図書館による太平洋仮想博物館プロジェクトに内容提供者として協力し、デジタル・パシフィカのウェブサイト に1251本のビデオを共有。

2021年

2月:ソフトバンクの「つながる募金」の利用を開始)。

2月:長岡代表理事とピーター・シェパード教授(オークランド大学)による彼らの新しい学術論文を紹介する「ポーンペイで発見された古い石斧からの新しい情報」という記事(英文)が、地元ミクロネシアの新聞『The Kaselehlie Press』に掲載される。

2月:長岡代表理事がミクロネシア連邦歴史保存局より文化財行政に対して助言・指導を行うために文化財審議委員に委嘱される。

5月:ブックオフグループホールディングス株式会社の物品寄付プログラム「キモチと。」 、TMコミュニケーションサービス株式会社の物品寄付プログラム「お宝エイド」 の利用を開始。

~6月:ミクロネシア、ヤップ州メディア・プロトコル局と歴史保存局に共有していただいた無形文化遺産の記録の510本のビデオをユーチューブで公開。

7月:寄付プラットフォームSyncable(シンカブル)の利用を開始。

7月~10月:ノルウェー人研究者の依頼を受け、マーシャル諸島の民族誌に関する日本統治時代の資料を英訳する。

10月:NPO法人寄付型自動販売機普及協会の寄付型自動販売機設置プログラム の利用を開始。

10月:ユネスコの助成金を得て、ポーンペイ州教育局と協働して作成したモキッロ・ヌクオロ・カピンガマランギ環礁の歴史に関する副読本3冊が完成。

2022年

2月:ノルウェー人研究者の依頼を受けて行った、マーシャル諸島の民族誌に関する日本統治時代の資料の英訳をフェイスブックで公開する。

3月:ユネスコの助成金を得て、ポーンペイ州教育局と協働してモキッロ・ヌクオロ・カピンガマランギ環礁の歴史に関する副読本3冊を作成するプロジェクトの報告書をフェイスブックで公開する。

パシルネの活動への人々の声

2015年9月に非営利組織についてのユーザーレビューを提供するグレート・ノンプロフィットに寄せられたパシルネの活動へのコメントです。 彼らからの評価により「2015年最高評価賞」を授与されました。

ミクロネシアの多様な歴史を生き続けさせるように。これはポーンペイ、マリアナ諸島、ヤップ、チューク、マーシャル諸島や他の島々の歴史を記録するというすばらしい動を行っている世界的な組織です。これは平凡な努力ではありません。この研究者はこれらのコミュニティで数か月間過ごし、重要な歴史的・文化的な情報を分析します。私は彼の努力をほぼ毎日チェックしています!

サイパン人男性

パシフィカ・ルネサンスは私が参加した、最もすばらしく興味深いサイトの一つです。それはミクロネシアとポリネシアの言語と文化に対する私の人生の興味に一致します。その魅力の鍵は、深く広範な太平洋に関する知識を持ち、初心者からさまざまな分野の専門家までの広い範囲の意見や知識・経験のレベルに対する許容力を持つ代表理事である長岡拓也です。参加している人々は、興味を持った外国人だけなく、消滅の危機にさらされている自分たちの貴重な遺産について学びたい太平洋のさまざまな文化をバックグラウンドとする人々も含まれています。

他の知識を共有するサイトは独断的で大げさで、すべての答えを知らないことはそのサイトの評価を下げるので認めません。これは交流やコミュニケーションの意欲を失わせるため、私の持つソーシャルメディアのあるべきイメージではありません。私は学生に対して時々やり取りや対話をさせるためにすでに答えを知っている質問を投げかけます。またある時は私が答えを知らないことに対して学生と役割を交替し、会話を通して私に教えるように促します。私はこれを行わないサイトやグループに興味がありません。

長岡博士が私をパシフィカ・ルネサンスに招待した時、彼が運営する方法を興味深く感じました。それは彼が考古学の研究者であるのに関わらず、寛大で話が分かり、コミュニケーションを取りやすいという性格的な部分もありますが、彼に言語を習得させた、ポーンペイでの青年海外協力隊の際の人々の間での現場の経験によるものです。彼の専門は考古学だけでなく、言語や言語学、人類学、歴史にまでおよびます。私が専門ではない分野については、長岡博士や他の参加者に彼らの知識・経験から教えてもらうように簡単にお願いできます。彼らは私の知らない多くの資料や情報源へのリンクを共有してくれました。

「ルネサンス」(再生)という言葉を団体の名前として使うことも、長岡代表自身がルネサンスな人間なため、ぴったりです。

米国人男性

もし自分のルーツに興味があり、再発見したかったら、訪れるベストな場所です。拓也博士は彼の取り組みにとても情熱的で、私は彼を究極の歩くミクロネシアの百科事典だと思います。私たちに知識を与えてくれてどうもありがとう、拓也とパシフィカ・ルネサンス。頑張って下さい。:)

ポーンペイ人女性

オセアニアにはとてもたくさんのストーリーや声がありますが、パシフィカ・ルネサンスは太平洋の出来事を報告・紹介するすばらしい情報源です。長岡拓也博士は太平洋の人々と文化に深い情熱があり、彼のページはオセアニアのバランスの取れた社会・文化的な情報を提供します。私は大学で人類学の講師をしており「太平洋の人々と文化」という講義を教えていますが、パシフィカ・ルネサンスのフェイスブックは学生に太平洋の文化に関する最新の情報を提供し、興味を持たせるので、彼らにページをフォローし、グループに参加するように勧めています。すばらしい非営利団体です!あなた方の活動を続けて下さい、とても価値があります。

パシフィカ・ルネサンスは太平洋諸島の歴史、文化、社会やアジアとのつながりに関する過去や現在の研究について知ることのできる場所です。チェックしてみて、質問し、私たちの惑星の上の最大の水の広がりで起こっていること、どのように人間が住んでいたかに関わってみて下さい。

米国人男性

パシフィカ・ルネサンスはミクロネシア人が彼らの歴史や遺産を探求し、ほめたたえるのに関わらせ、影響を与えています。このフェイスブック・グループが引き起こしている興味と情熱を見るのは心強いです。長岡博士はこの地域で誠実で長期的な愛情、多くの個人的・専門的な関係があります。

米国人女性

多くの場合、NGOのミッションは単なる記述にすぎません。パシフィカ・ルネサンスは違います。長岡拓也博士、ボランティアや貢献者のグループの努力が実を結んでいるのを見るのは元気づけられます。簡単に言うと、これはとてもすばらしく価値のある組織です。それは貴重な歴史的・文化的な情報を人々に提供することにより、オセアニアでとてもポジティブなインパクトを与えています。パシフィカ・ルネサンスは支援に値する、このNGOにふさわしい名前です。

モキッロ人女性

パシフィカ・ルネサンスはオセアニアについての情報を収集し、太平洋のコミュニティに拡散することに専念する比較的新しいNGOです。この組織のインターネット上での存在は、すでにすばらしい情報源で、準備中のわくわくするプロジェクトにくわえて、拓也の有能なリーダーシップと豊富な専門的な知識、これは注目すべきNGOです!

米国人男性

パシフィカ・ルネサンスは政府や関連分野の職員に技術支援を行い、口頭伝承の共有などを行うためにつくられた比較的新しいNGOです。またオセアニアの多くの国々の新しい情報と古い情報を共有し、植え付け、また拓也博士が投稿したり、共有したりする多くの話題や関連するリンクに関して交流する広く多様な支持者・利用者を集めています。退職した教育者として、このNGOはこの国の教育機関にとってとても役に立つと思いますし、新しい人々にも勧めたいと思います。それは皆さんの支援に値するNGOです。

ポーンペイ人男性

パシフィカ・ルネサンスは太平洋諸島の人々の価値ある文化的な情報と歴史を収集し拡散するすばらしい取り組みを行っているおどろくべき非営利団体です。その設立以来、そのフェイスブック・ページは以前不可能だったような新しい情報を継続的に提供しています。毎日、新しい知識が提供され、質問に答えられています。最も大切なのは、パシフィカ・ルネサンスは島の人々がアクセスすることができなかった研究や文化的な資料を、自分たちの遺産についてより理解したいと願う人々に、専門家の意見をわかりやすく提供できるメディアを通して返還しているということです。それは専門的に管理され、実現されているすばらしいアイデアです。

米国人男性

パシフィカ・ルネサンスは歴史と文化を学んだり、共有したりすることができるすばらしい場所です。私の子供たちは太平洋の歴史の小さい探検家で、パシフィカ・ルネサンスは彼らが歴史と文化をより速く理解するのを手伝っています。すばらしい学ぶ場所です。

マーシャル人女性

ミクロネシア連邦に住んだことがあり、直接に文化の豊かさと多様性を経験したので、私は多くの問題を扱うことのできるこのグループの能力に感動しています。パシフィカ・ルネサンスが興味を持つ人々に提供する記事や学問的な文章は興味深く、教育的です。投稿者、特に長岡博士は他の人の質問に速く反応することにより、深い会話が促進され、さらに価値ある情報が明らかになることがよくあります。

米国人女性

これらは私たちのフェイスブックに寄せられたパシルネの活動へのコメントの一部です:

私はこうしたことに無知で、オーストロネシアの遺産について学びたいです。パラオに戻ったとき、知識を学び、広め、創り出したいです。

パラオ人女性

私は心の底からあなた方の組織に感謝します。私たちの文化が完全に消滅する前に関心を持って保存しようとするのはすばらしいことです。

ポーンペイ人女性

あなたのフェイスブック・ページはすばらしい!10つ星!!!私たちが少しずつ失いつつある文化、伝統などを思い出させてくれます。私たちみんなに神のご加護を。

マーシャル人男性

長岡拓也とスタッフによって始められ、運営されているパシフィカ・ルネサンスはミクロネシア全域のコミュニティと協働しています。これはすばらしいアーカイブ(記録保管所)であり、研究者、政府機関、活動家、興味を持っているコミュニティのメンバーのつながりです。頑張って下さい!ミクロネシアのコミュニティは彼ら自身と未来の世代に活力を与えています。私たちはみんな一つです。。。:)

パラオ人男性

島々での近代化の影響のなかで私たちの文化を残すためのあなた方の支援に感謝します。

ポーンペイ人女性

私たちの島、シャプアーフィックの歴史と神話を記録する人が、ついに現れたのはとても名誉なことです。この意義あるプロジェクトのために私たちの小さな島を訪れて下さってありがとうございます。それは私にとってとても意味があることです。

シャプアーフィック人女性

私たちの本当の文化が失われようとしている今、とても重要な取り組みです。この組織を設立してくれてありがとうございます。

ソロモン諸島男性

あなたたちの活動はすばらしく、私と多くのポーンペイと太平洋の他の島々の友達に大きな喜びと知識を与えてくれます。

ポーンペイ人男性

私たちの文化をより理解するのを手伝ってくれる、あなた方の取り組みに感謝します。私たちの心の底からありがとう。

モキッロ人女性

私はこのページが大好きです。それは私の人生の中で最も大切なものの一つと一致します。私の過去を発見することが未来を見つけることにつながります。すべては将来の人類のために。口で言うほどやさしくはないですが。

パラオ人女性

パシフィカ・ルネサンスは過去を振り返り、私たちがどのように現在に到達したのかを称賛する大切な機会を与えてくれます。

ポーンペイ人男性

「デアボドヌ・ラウリエ」、私たちのヌクオロ語で「どうもありがとうございます」、すべての価値あるものを共有するあなたの時間と努力に対して。。。これまでのすべての成果とこれからの成果におめでとう。。。

ヌクオロ人女性

パシフィカ・ルネサンス、ありがとう!パシフィカの文化と伝統の価値を広めようとするあなた方の活動と努力に本当に感謝します!日本文化はミクロネシア文化のなかにも埋め込まれています。私の祖父母は日本語が上手でした(彼らは戦前の日本統治時代の育ちました)。ありがとう、あなた方の取り組みが世界中に広がることを望みます!平和を!

ポーンペイ人女性

パシフィカ・ルネサンスについて知らせてくれてありがとう。カヌーが中心となる伝統的なオセアニアの文化を継承するというのは、何てすばらしく、なくてはならない取り組みだろう。

ハワイ人男性

あなたの記事で光をあてたことは本当で重要です! あなたが共有したことは他の島しょ国家にも当てはまり、この取り組みをオセアニア全域に拡大できれば、すばらしいです。私もすぐに行うのは難しいことを知っていますが、長期の持続的な支援を受けつつ、あなた方が将来的にできることを望みます。すばらしい取り組みを頑張って下さい。あなた方の小さな、しかしとても大切な努力がもっと見られることを楽しみにしています。

ソロモン諸島男性

私たちはあなたたちの取り組みと目標をフォローしており、称賛しています。もしプロジェクトや研究で協働できる機会があれば連絡下さい。頑張って下さい!

ヤップのNGO

私たちの太平洋の遺産を再生させ、残された島の文化と伝統を保存する、あなた方の重要なプロジェクトと取り組みに感謝します。私たちのミッションの一つは、子供たちが読み書き、算数、理科を学ぶだけでなく、太平洋の島の価値、伝統、文化によって豊かになることです。

ハワイのミクロネシア人のNGO

偶然このページに出会い、いくつかの投稿を読み出しました。とても興味深いです。私が小学生の時にこうした興味深い事実について知っていればと思いました。私はよく「ポーンペイへ最初に到達したのは誰だったか?」について考えました。人生のほとんどの時間を海外で過ごしました。歴史の授業で教わったのは米国の歴史です。私は故郷のことについてほとんど知りません。それでこのページに出会ったことは本当におどろきで、同時にわくわくします。すばらしい取り組みです。

ポーンペイ人女性

この重要な取り組みを行ってくれてありがとうございます。頑張って下さい!あなた方の活動がパラオへも拡大されることを望んでいます。アリガトウ。

パラオ人女性

これは私たちの島や離島の歴史について多くを提供する教育的なページです。私たちの歴史を愛する人々に強くお勧めします。

ポーンペイ人男性

私たちの世代と次世代のために文化と歴史を思い出させるというあなた方のグループの活動に驚きました。すばらしい取り組みにおめでとう、そして頑張って下さい。

パプアニューギニア男性

私たちの歴史遺産を保存するあなた方の活動に感謝します。この取り組みは現在の世代だけではなく未来の世代にとっても重要です。

ピンゲラップ人女性