2024.08.19

ミクロネシアの歴史的な写真の公開

パシルネは、オセアニアの人々に自分達の文化や歴史について知ってもらい、アイデンティティに誇りを持ってもらうように、海外の機関などで眠っている歴史・学術資料を現地住民に公開する活動を行っています。過去にはミクロネシア連邦のポーンペイ島やヤップ島、マーシャル諸島で保管されていた伝統文化を記録した多くのビデオをパシルネのユーチューブ・チャンネルで公開しました。

今回は、マイクロネシアン・セミナー（通称：マイクセム、https://micsem.org/）に保管されているミクロネシアの歴史的な写真をパシルネのホームページの「デジタル・パシフィカ」（英語版）で公開し始めました。マイクセムは、カトリック教会によって1972年に設立され、フランシス・ヒーゼル神父を中心にカロリン諸島とマーシャル諸島の人々に対するコミュニティ教育に従事していました。またヒーゼル神父はミクロネシア関係の多くの本、写真、ビデオなどを収集しました。ヒーゼル神父から共有していただいたミクロネシアの歴史的な写真の公開には、パシルネのボランティアである米国人の高校生、グレース・スイさんに手伝ってもらっています。

今回、公開した写真は、米国人文化人類学者のソール・リーゼンバーグ博士が、1963年にポーンペイ島のナンマトル遺跡で写真撮影のために行った伝統的な祭宴について47枚です（https://pasifika.site/en/blog/achievement/saul-riesenbergs-photos-of-a-skit-at-nan-madol-1963/）。これらの写真の一部はリーゼンバーグ博士の本に含まれていますが、ポーンペイの人々もこれらの写真を見たことがないため、これについてのフェイスブックの投稿には300近い「いいね」をもらっており、大好評です。

私達は写真の公開を許可して下さったマイクロネシアン・セミナーとヒーゼル神父、公開を手伝って下さったグレースさんに感謝します。今後も継続的に写真を公開していきますので、乞うご期待！